2026-10-24

台北・新北・宜蘭の飲食市場比較:新規登記は新北が最多(2026年10月)

市場比較新北市宜蘭飲食データJavelin

2026年10月24日時点の Javelin データに基づきます。Javelin は私が開発した飲食情報・商圏意思決定プラットフォームで、財政部営業税籍、Google マップなど50以上の公的・公開データを統合しています。著者:蔡秉諺(Jason Tsai)、プロフィール。

台北・新北・宜蘭の4つの主要指標:営業中の税籍は25,811軒・24,596軒・4,428軒、新規登記比率は新北10.2%が最高、チェーン比率は台北6.2%が最高、平均評価は宜蘭4.38が最高

結論

先に基準について:本稿の数字は3種類の異なる基準(財政部税籍、Javelin が確認したチェーン、Google マップ)に基づき、互いに引き算できません。三県市のうち、税籍上で営業中の飲食事業者が最も多いのは台北市(25,811件)で、新北市24,596件、宜蘭県4,428件が続きます。ただし新規参入では順位が変わり、直近12か月(2025年11月〜2026年10月)の新規登記は新北市が2,515件で台北市の2,020件より約25%多くなっています。営業中店舗に占める比率は新北10.2%、宜蘭8.9%、台北7.8%です。平均評価は宜蘭が最高(4.38)、Javelin が確認したチェーン比率(下限)は台北が最高(6.2%)です。

主な比較

Javelin は三県市で71,318軒の飲食店を追跡しています(Google マップ収録、永久閉業でないもの、臨時休業を含む)。以下の指標は3種類の異なる基準に基づいており、混ぜて比較できません。

税籍(財政部登記)

  • 営業中の税籍:台北市25,811件、新北市24,596件、宜蘭県4,428件(Javelin の定義ではデリバリー専業や屋台を含む)
  • 直近12か月の新規登記(閉業除く):台北市2,020件、新北市2,515件、宜蘭県392件
  • 営業中に占める新規登記の比率:台北市7.8%、新北市10.2%、宜蘭県8.9%(筆者計算)

Javelin 認定(基準は別)

  • 確認済みチェーン比率(下限):台北市6.2%、新北市4.7%、宜蘭県2.3%

Google マップ(店舗数と評価)

  • 店舗数:台北市30,345軒、新北市35,050軒、宜蘭県5,923軒
  • 平均評価:台北市4.23(評価あり27,739軒)、新北市4.22(32,336軒)、宜蘭県4.38(5,334軒)

注目したい6点

**1. 新北は Google 上の店舗数が最多なのに、営業中の税籍は台北より少ない。**Google 上は新北35,050軒対台北30,345軒ですが、営業中の税籍は24,596軒対25,811軒です。営業中の税籍1軒あたりの Google 収録数は新北1.43、台北1.18、宜蘭1.34。これを市場構造の違いと読むことはお勧めしません。両者は母集団が異なり(Javelin の定義では税籍にデリバリー専業や屋台を含み、Google 収録には臨時休業を含む)、Javelin は収録を拡大中です。24時間で台北421件、新北696件、宜蘭80件の拡張レコード(新店ではない)が追加されたと同サービスが表示しており、新北の1日分は店舗数の約2%にあたるため比率は時間とともに動きます。規模の比較には、基準が三県市で最も一貫している税籍を使いますが、登記が営業実態を意味しないなど、税籍にも限界があります。

**2. 新北は12か月の新規登記が台北より多い。**営業中の税籍は台北より1,215件少ないのに、新規登記は495件多くなっています。比率10.2%対7.8%は「現在営業中の店のうち直近12か月に登記された割合」で、閉業した新店は分母に入らないため成長率ではありませんが、参入の速さは読み取れます。新北内の差も大きく、営業中300件以上の地区では汐止17.2%(営業中1,438件)に対し瑞芳5.1%(350件)で3.4倍の開きがあります。新規登記は登記数であり、開業済みの店とは限りません。

**3. 宜蘭は評価が最高ですが、理由は本稿では判断できません。**宜蘭4.38に対し台北4.23、新北4.22で、約0.15高い水準です。評価ありの店は三県市とも約9割(宜蘭90.1%、台北91.4%、新北92.3%)で、評価なしの店が多いことが差の理由ではありません。宜蘭の12市・鎮・郷の平均評価はすべて4.33〜4.48で、台北で最も高い地区(大安区4.31)をすべて上回っています。ただし新北の小さな地区にも高いところがあり(最高4.46、店舗数は21軒)、宜蘭で最高の大同郷4.48も店舗数は28軒で、小規模な地区では平均が高く出やすい点に注意が必要です。評価者層、店舗密度、競争の程度などが考えられますが、Javelin のデータでは区別できません。「宜蘭の飲食店のほうが品質が高い」とは読まないでください。

**4. 確認済みチェーン比率は台北が最高、宜蘭が最低。**6.2%、4.7%、2.3%です。Javelin が証拠を確認できたチェーンの割合で下限値であり、県市ごとに証拠収集の完全度が異なる可能性があるため、傾向を見る程度にとどめてください。差そのものも小さく(6.2%対4.7%)、三県市ともほとんどの店は確認済みチェーンではありません。

**5. 上位3地区の比率:新北は相対的に集中、宜蘭は絶対値で最高。**台北の上位3区は Google 店舗数の40.0%、新北の上位3区は35.4%、宜蘭の上位3市鎮は61.0%です。ただし地区数は12、29、12と異なり、直接比較できません。均等分布なら上位3地区は25%、10.3%、25%なので、台北は均等時の1.6倍、新北3.4倍、宜蘭2.4倍。この倍数は上位3地区の比率を均等時の水準(3÷地区数)で割った簡易な方法で、小さな地区が多いと大きく出るため、方向を見る目安にとどめてください。新北は板橋・新荘・三重に相対的に集中しています。宜蘭の絶対比率61.0%は最高です。

**6. 検索で最も熱いカテゴリが異なる。**次の節をご覧ください。

競争と新店が最も多い場所

競争強度は県市内の相対値のため、同じ県市内の順位だけを見ます。

  • 台北市:大安区88点、中山区75点、大同区71点。新規登記比率最高は内湖区9.2%。台北で飲食店の競争が最も激しい地区は?(10月15日版データ)をご覧ください。
  • 新北市:板橋区81点、永和区76点、林口区74点。新規登記比率最高は汐止区17.2%。新北市の飲食店競争ランキングをご覧ください。
  • 宜蘭県:礁渓郷78点、宜蘭市67点、羅東鎮66点。営業中300軒以上の市鎮では礁渓郷の10.5%が最高です。

検索熱度:台北と宜蘭はコーヒー、新北はドリンクスタンド

Javelin は Google Trends で県市別の直近4週で最も検索されている飲食カテゴリを表示します(データ更新日2026-10-23)。

  • 台北市:コーヒー(指数147)、次いで火鍋55、朝食52、焼肉46、牛肉麺32
  • 新北市:手搖飲(ドリンクスタンド系、指数443は「美食」基準に対する倍数で、実際の検索量がコーヒーの1.7倍以上という意味ではありません)、次いでコーヒー257、火鍋119、朝食88、焼肉58
  • 宜蘭県:コーヒー(指数53)、次いで朝食25、火鍋18、軽食8、牛肉麺8

**先に制約をご確認ください。**これらは相対指数で実際の検索回数ではありません。基準も異なります(台北・新北は「美食」を100、宜蘭は Google に県単位のデータがないため「宜蘭 美食」を100)。新北と宜蘭は検索量が小さく週次データが不完全で、増減率は不安定です。また、県市ごとにランキングに載るカテゴリが異なる可能性があり、台北の上位8には手搖飲がありませんが、未集計なのか熱度が低いのかは判断できません。比較は同じ県市内のカテゴリ順位に限り、443と147を直接比べないでください。

読み解く際の注意点

  1. 税籍、Javelin 認定、Google 収録は基準が異なり、引き算できません。規模は税籍、評判は Google 評価で見てください(どちらにも限界があります)。
  2. 新規登記は純増ではなく、比率の母数は現在営業中の店です。
  3. チェーン比率は下限で、県市ごとに証拠収集の完全度が異なる可能性があります。
  4. 競争強度と検索指数は県市内の相対値で、県市間は比較できません。
  5. 本稿は2026年10月24日のスナップショットです。Javelin は毎日データバッチを取り込み、個別店舗は階層別に順次再確認するため、数字は今後変わります。

活用方法

  • 納入業者・営業:直近12か月の新規登記は新北が最多(2,515件)で比率も最高(10.2%)、開拓リストの優先候補です。台北は比率が低くても2,020件、宜蘭の392件は約3分の2が礁渓・宜蘭市・羅東にあります。登記は開業済みを意味しないため、リストは確認が必要です。
  • 開業希望者:新北は地区による新規登記比率の差が大きいため、進出予定の地区ごとに確認してください。比率が高いのは機会とも競争激化とも読めるので、競争強度と併せて判断します。宜蘭は平均評価が全体に高いため、評判は県市をまたがず同じ地区内で比較しましょう。
  • チェーン:宜蘭と新北は確認済みチェーン比率が低めですが、需要規模が小さい、あるいは証拠収集の程度が異なるだけで空白とは限らないため、出店前に人流と店舗別売上を別途確認してください。

よくある質問

**台北・新北・宜蘭の飲食店は合計何軒?**Javelin は71,318軒を追跡:台北市30,345軒、新北市35,050軒、宜蘭県5,923軒(Google マップ収録で永久閉業でないもの、臨時休業を含む、2026年10月24日版、収録拡大中)。

**飲食店が最も多い県市は?**基準によります。Google 収録は新北が最多(35,050軒)、営業中の税籍は台北が最多(25,811件)。Google 収録は拡大中のため、規模比較は税籍をお勧めします。

**直近1年で新規登記が最も多い県市は?**直近12か月(2025年11月〜2026年10月)の税籍新規登記は新北が2,515件で最多、台北2,020件、宜蘭392件。営業中に占める比率でも新北の10.2%が最高です。

**チェーン比率が最も高い県市は?**確認済みチェーン比率(下限)は台北市が6.2%で最高、新北市4.7%、宜蘭県2.3%です。

**宜蘭の評価はなぜ高いのですか?**本稿では判断できません。宜蘭の12市郷鎮の平均評価はすべて4.33〜4.48で台北の最高地区を上回りますが、Javelin のデータでは理由を説明できません。

さらに詳しく

以前の台北と宜蘭の比較(10月15日版)は台北 vs. 宜蘭:市場規模は5倍差でも新店の増加率は宜蘭が上をご覧ください。Javelin 市場概要で県市を切り替えると、県市 KPI・競争強度・検索熱度を無料で見られます。地区別は商圏インサイトと新店レーダーで。製品の詳細はJavelin 製品紹介をご覧ください。

データ出典

  • 財政部営業税籍、Google マップ、Google Trends を Javelin が統合(データ版 2026-10-24、Trends 更新日 2026-10-23)
  • Javelin の新北市カードは35,049軒、FAQ と地区合計は35,050軒(本稿は35,050を採用)。宜蘭のトレンドグラフはコーヒー54、表は53(本稿は53を採用)
  • 営業中、12か月の新規登記、チェーン比率(下限)、店舗数、評価は Javelin 公開ページの数値。新規登記比率、出所間の比、上位3区の集中度倍数、評価ありの割合は公開数値から筆者が算出
  • 検索指数は Google Trends の相対値で実際の検索回数ではありません。基準は県市ごとに異なり、同一県市内の比較用です